山猫が見た世界

生息地域:東京、推定年齢:40歳前後、性別:オス

映画:「パラサイト 半地下の家族」

公開直後から良い評判を聞いていたものの、観に行くことができずにいた本作。そうこうしているうちに、アカデミー賞作品賞の受賞により世界的な大ヒット作になってしまいました。遅ればせながらようやく観ることができました。半地下に住む貧しい一家が、素…

映画:「ラストレター」

2020年最初に鑑賞したのは、岩井俊二監督の最新作。岩井監督本人の説明を借りると、自身の代表作である「Love Letter」をモチーフにしつつも、「スマホ全盛の現代にあって手紙をテーマにするアイデア」の着想を得たことから、現代風の完全なる新しい物語とし…

映画:「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(Star Wars: The Rise of Skywalker)

数年に一度、スター・ウォーズの新作公開のタイミングで訪れる「お祭り」が、今年もやってきました。公開が近づいてくるにつれて増してくる新作への期待と不安。自然と高鳴ってくる気持ち。そして、公開初日に高鳴る鼓動を抑えて映画館を訪れ、オープニング…

ヘルツのビートルリュック

とても久しぶりになってしまいましたが、ファッションに関する話題です。今回は、他の人から「それ、良いですね」と言っていただける機会も多い、私の愛用鞄をご紹介します。身の回りのものについて「シンプルで長く使えるもの」を選ぶようにしているという…

映画:「マチネの終わりに」

平野啓一郎さんの原作を読んで圧倒され、映画化の発表に触れてどんな作品になるのかと憂慮し、福山雅治さんと石田ゆり子さんという主役の配役を聞いて大きな期待に変わり・・・と、個人的にいろいろな思い入れを持って待ち望んでいた本作の公開。公開を待ち…

映画:「アースクエイク・バード(Earthquake Bird)」

Netflixオリジナル映画の本作。今年の東京国際映画祭で招待作品として上映されると聞いて、映画祭のチケットを入手して観に行ってきました。考えてみると、映画祭と名の付くイベントには参加したことが無く、東京国際映画祭に行くのも今回が初めて。上映会場…

映画:「ジョーカー(Joker)」

バットマン(Batman)の最大のライバル、ジョーカー(Joker)。本作は、社会の片隅でひっそりと生きていた男が狂気の犯罪者になるまでを追う物語です。バットマンシリーズのような派手なアクションや格好良い最新メカは全く登場せず、ほぼ前編が、主人公であ…

映画:「スタートアップ・ガールズ」

山崎紘菜さんと上白石萌音さんという、東宝シンデレラオーディション出身の二人の若手女優がダブル主演を務めている映画。本来観る予定はなかったのですが、先日、某所で「ちょうどこの場所で撮影をしていたんですよ」という話を聞いて興味が湧き、早速映画…

映画:「ロケットマン(Rocketman)」

エルトン・ジョン(Elton John)の半生を描くノンフィクション映画。伝説的なミュージシャンの自伝的映画は、ここ数年ですっかり映画の一つのジャンルとして市民権を得ました。私がこの1年ほどの間にこのブログでレビューしただけでも「黙ってピアノを弾い…

映画:「天気の子」

新海監督の最新作「天気の子」が遂に公開されました。前作「君の名は」では、公開初日に舞台挨拶付きの回を最前列で鑑賞し、新海監督のツイッター写真に映り込んだのが良い思い出になっています(笑)。今回も運良く初日舞台挨拶付きチケットに当選し、意気…

映画:「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(Spider-Man: Far From Home)」

3月にスピンオフ作品の「スパイダーマン: スパイダーバース(Spider-Man: Into the Spider-Verse)」をレビューしたばかりですが、早くも本家スパイダーマンの新作が公開されました。今回は気合を入れて3D IMAXで見てきました。スパイダーマンと言えば、何…

アニメ:「ULTRAMAN」

ウルトラマンシリーズをモチーフにした同名の漫画をアニメ化した、Netflixのオリジナル作品です。以前レビューした「宇宙を駆けるよだか」もそうですが、最近のNetflixオリジナル作品はテレビドラマ顔負けの見応えのある佳作が揃っていますね。本作の最大の…

映画:「オーヴァーロード」(Overlord)

現在公開中の2018年のアメリカ映画。一応のあらすじとしては、第二次世界大戦中、ドイツ軍占領化のフランスに上陸した連合国軍のアメリカ人兵士たちが、ドイツ軍の秘密施設の破壊作戦を決行するという話です。タイトルのオーヴァーロードというのは、ノルマ…

映画:「キングダム」

説明不要の国民的漫画「キングダム」の映画化作品。と言いつつ、私自身は原作未読だったりするのですが、久々の国産大作映画に対する期待と、日本の制作陣が中国を舞台にした作品をどのように仕上げるのかという興味(と不安)から、以前から出来栄えが気に…

映画:「グリーンブック」(Green Book)

2018年度のアカデミー賞作品賞の受賞作。黒人差別が色濃く残る1960年代のアメリカを舞台に、出自も個性も正反対の二人が旅を続ける中で友情を深めていくロードムービーです。ピアニストのドンは、ジャマイカ系でありながらヨーロッパでクラシックピアノの英…

書籍:平野啓一郎「マチネの終わりに」(毎日新聞出版)

マチネの終わりに 作者: 平野啓一郎 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2016/04/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (23件) を見る あまりに素晴らしすぎて自分ごときがレビューを書くことに躊躇を覚えていたのですが、勇気を持って書きます(笑…

映画:「スパイダーマン: スパイダーバース(Spider-Man: Into the Spider-Verse)」

スパイダーマンシリーズの初のアニメ映画。実写版のシリーズ作に対する思い入れから、スピンオフ的なアニメ作品である本作についてはあまり関心を持っていませんでした。しかし、先月末にアカデミー賞(長編アニメ映画賞)を受賞して大きく話題になり、日本…

映画:「あの日のオルガン」

別の作品目的で映画館に赴いたところ、ポスターの雰囲気とタイトルが妙に気になり、ほぼ予備知識ゼロのまま鑑賞しました。こうふうに直感的に飛び込み鑑賞するときは、良い作品に遭遇する確率が高いものです。果たして、本作も素晴らしい映画でした。第二次…

映画:「マスカレード・ホテル」&「検察側の罪人」

最新の木村拓哉さんの主演映画を二作続けて観てみました。いずれもミステリ小説の原作を映画化したものです。まずは劇場公開中の「マスカレード・ホテル」。東野圭吾さんの作品でこれまで映像化されたものは重苦しいタッチのものがほとんどで、こういった軽…

書籍:砂田麻美「一瞬の雲の切れ間に」(ポプラ社)

一瞬の雲の切れ間に 作者: 砂田麻美 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2016/01/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る ブログ読者のZ氏から「yamanekoさんのレビューを聞いてみたいです」と推奨されて、期待を胸に手に取りました。果たし…

映画:「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

前回レビューした「恋は雨上がりのように」が良かったので、Netflixで同じ小松菜奈さん主演の本作を観てみました。劇場公開は2016年12月で、当時はライトノベルにありがちな(実際、ライトノベルが原作です)中二病のようなタイトルが好きになれず、映画館で…

映画:「恋は雨上がりのように」

眉月じゅんさんの同名漫画が原作の「恋は雨上がりのように」。予告動画を観てこれは面白そうだとピンと来て、5月の公開を心待ちにしていました。が、結局、映画館で観ることができず・・・。この度、Amazon Primeで公開されたので速攻で視聴し、そのあまりの…

映画:「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)

伝説のロックバンド、クイーンの軌跡を追ったノンフィクション映画です。11月のある日、特に目当ての作品があるわけでもなくふらっと映画館に立ち寄ると、ちょうどボヘミアン・ラプソディの上映が始まる直前ではありませんか。クイーンの軌跡を追ったノン…

ファクトリエのジャケット

このブログは元々、映画や書籍のレビューだけでなく、ジャンルを問わず私が好きなものや気に入ったものをご紹介するつもりで立ち上げました。図らずもこれまでは映画レビューに偏ってしまっていましたが、今回は、以前から温めていたファッションに関する話…

ドラマ:「宇宙を駆けるよだか」

もう20年ほど前になるでしょうか。今のように音楽のダウンロード配信などなかったころ、ミュージシャンや作品について全く予備知識を持たずにCDのタイトルやジャケットを見てピンと来たものを買う「ジャケ買い」をするのが好きでした。そして、現代。Netflix…

映画:「イコライザー2」(The Equalizer 2)

外出先で予定が空いてしまい、ふらっと映画館に立ち寄ったところ公開中だったので、(失礼ながら)あまり期待せずに鑑賞しました。ご存知、デンゼル・ワシントン(Denzel Washington)主演のスパイ・アクション映画の続編です。沈思黙考タイプの役柄が多かっ…

映画:「黙ってピアノを弾いてくれ」(Shut Up and Play the Piano)

チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)ことジェイソン ・ チャールズ ・ ベック(Jason Charles Beck)は、カナダ生まれのミュージシャン。もう6、7年ほど前になるでしょうか、音楽好きの知人からピアノソロアルバムを薦められて聞き、すっかり虜になって…

展示会:「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」

以前から行きたいと思っていた「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」@国立新美術館。ようやく時間を作って観に行ってきました! もはや説明不要でしょうが、荒木飛呂彦氏の「ジョジョの奇妙な冒険」と言えば、1987年から30年以上に渡り週刊少年ジャンプで連…

映画:「ペンギン・ハイウェイ」

予告編を見て公開前から気になっていたのですが、公開している映画館が少なく、気がつけば徐々に上映回数も減ってきているようだったので、慌てて観に行ってきました。小学校四年生のアオヤマ少年と、歯科医院にいるミステリアスな「お姉さん」。二人が住む…

映画:「カメラを止めるな!」

低予算で作成され単館上映で開始したものの、口コミから人気に火が付き、今やこの夏最大の話題作となっている「カメラを止めるな!」。私もさっそく観てきました。映画のレビューを書いていることと矛盾するようですが、鑑賞未了の方には、是非、何の予備知…