山猫が見た世界

生息地域:東京、推定年齢:40歳前後、性別:オス

映画:「カメラを止めるな!」


低予算で作成され単館上映で開始したものの、口コミから人気に火が付き、今やこの夏最大の話題作となっている「カメラを止めるな!」。私もさっそく観てきました。映画のレビューを書いていることと矛盾するようですが、鑑賞未了の方には、是非、何の予備知識も無く観ていただきたいと思います。

私が観に行った日は、開場前から映画館の入口に入場待ちの行列ができていました。並んでいる人たちの様子を見聞きしていると、「何やら面白いという評判を聞いて来てみたけれど、果たしてどんな映画なのだろう」という感じで、好奇心旺盛な人たち集まっている模様。私もわくわくしながら行列に並びました。

公開予定映画の宣伝が終わり、いよいよ開幕。

むむむ・・・これは・・・!?
おお、なるほど!
あははは、ウケる!
感動・・・(涙)

私一人ということではなく、観客席全体からこんな感じの雰囲気が漂ってきていて、作品の世界に没頭しながらも、他の観客たちと作品の世界観を共有しているという不思議な連帯感を味わいました。エンドロールが終わり、良い映画を見たなあという余韻に浸っていると、観客席の至るところから「あー、面白かった」という声が漏れ聞こえてきました。多分、皆、同じようなことを感じていたのではないでしょうか。

いつでもどこでもスマホで映画やドラマを楽しめるようになった時代に、なぜわざわざ高いお金を払って映画館に足を運び映画を見るのか。図らずも、その答えを実体験により再確認してしまいした。普段、あまり映画を観に行くことが無いという方にも、自信をもっておすすめできる作品です。

追記:盗作騒ぎにより二重の意味で話題になっていますね。元ネタだと言われる舞台の方を見ていないのでどの程度似ているのかはわかりません。こういった芸術作品には「パクった」「パクられた」という話がつきもので、本作が一気に世間の注目を浴びることになったことで、潜在的にあった問題が表面化したということなのでしょうね。作品としては文句なく良いものができているのですから、その製作プロセスに文句が付けられては非常に勿体無いと思います。事態がどのように進展していくのか非常に気になります。