山猫が見た世界

生息地域:東京、推定年齢:40歳前後、性別:オス

映画:「ゴジラ −1.0」

ゴジラの生誕70周年記念にして、実写のゴジラ映画としては通算30作目となる作品。第二次世界大戦(太平洋戦争)によって焦土となった日本に、更に追い打ちをかけるようにゴジラが襲い掛かります。タイトルの「−1.0」(マイナスワン)には、ゼロからの復興ど…

映画:「ミステリと言う勿れ」

公開後なかなかタイミングが合わず観に行けないうちに、一足早く観に行った長男の「すごく面白かった!」という感想。自分の得意分野で我が子に先を越された悔しさも追い風となり、スケジュールの合間を縫って映画館に駆け込みました。テレビシリーズ版は、…

映画:「SAND LAND」

原作未読、そしてほとんど予備知識の無い状態で映画館に突入。上映が始まり最初のシーンを見た瞬間に全身に電撃が走りました。おお、鳥山明さんの絵がぬるぬる動いている・・・これは良い作品に違いない!! 物語は極めてシンプル。水不足に苦しむ世界を救う…

映画:「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」

このブログで一番最初にレビューした作品は2018年公開の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(Fallout)でした。それから5年。コロナで度重なる撮影中断があったり、公開直前に全米俳優組合のストライキが開始されて出演陣の来日イベントが中止に…

映画:「怪物」

是枝裕和監督の最新作は、儚く危なっかしい子どもたちと、その子どもたちに翻弄される大人たちを巡る物語。母子家庭で育った少年を巡るいじめ問題の真相究明を軸としつつ、現代を生きる人たちが直面している様々な社会問題と、いつの時代・場所にも普遍的に…

映画:「シン・仮面ライダー」

仮面ライダーはお好きでしょうか?実は、私は仮面ライダーシリーズにはほとんど馴染みがありません。それもそのはず、私の幼少期のころ=1980年代は、仮面ライダーシリーズの新作がほとんど作成されない冬の時代だったのですね。その後、1990年代に仮面ライ…

映画:「フェイブルマンズ(The Fabelmans)」

スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督による、自身の自伝的な映画。幼少期から大学を中退して映画の道を志すあたりまでの自身の半生をモチーフにしつつ、映画監督を志す主人公とその一家の葛藤を描いた、フィクションとノンフィクションの中…

映画:「オットーと言う男(A Man Called Otto)」

元々はスウェーデンの若手(私よりも若い!)作家であるフレドリック・バックマンの小説で、これを原作としたスウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」がヒットしたことを踏まえて、これをさらにリメイクして制作された米国映画。という作品の背景をほとんど…

映画:「BLUE GIANT」

普段、漫画を読む習慣が無い私が唯一単行本を追いかけているのが「BLUE GIANT」。ジャズをテーマにしたちょっとめずらしい作品ですが、白黒の線画からなぜか楽器の音色が大音量で響いてくる、凄まじい迫力の、そして無性に泣ける傑作なんです。その「BLUE GI…

映画:「小さき麦の花」

農村の夫婦の生きざまを描いた中国映画で、低予算での作成ながら2022年夏に本国でプチヒットした作品・・・という程度しか知らない状況で恵比寿ガーデンシネマでの上映に突撃しました。鑑賞して納得。なるほど、これは地味ながら見ごたえのある素晴らしい佳…

映画:「THE FIRST SLAM DUNK」

アジアを中心に世界中で絶大な人気を誇っているスラムダンク。私が台湾にいたときにも、よく湘北高校のユニフォームを着てストリートバスケで汗を流している少年たちを見かけました。そのスラムダンクの20年以上ぶりの劇場版作品ということで、もちろん公開…

映画:「すずめの戸締り」

説明不要の新海誠監督の最新作。「君の名は」(2016年)、「天気の子」(2019年)に続いて、本作も公開初日に鑑賞してきました。公開初日鑑賞は、自分にとっては、作品に対しての敬意を形にしたり手段公開を待ちわびていた間の期待や不安を昇華させたりする…