山猫が見た世界

生息地域:東京、推定年齢:40歳前後、性別:オス

映画

ドラマ:「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」

年が明けてからしばらくの間、映画館に行かずに大作ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(Game of Thrones)にかかりっきりになっていました。2011年から2019年にかけて、米国作家の小説「氷と火の歌」を米国のケーブルテレビ局HBOが映像化して放映したシリ…

映画:「ゴジラ −1.0」

ゴジラの生誕70周年記念にして、実写のゴジラ映画としては通算30作目となる作品。第二次世界大戦(太平洋戦争)によって焦土となった日本に、更に追い打ちをかけるようにゴジラが襲い掛かります。タイトルの「−1.0」(マイナスワン)には、ゼロからの復興ど…

映画:「ミステリと言う勿れ」

公開後なかなかタイミングが合わず観に行けないうちに、一足早く観に行った長男の「すごく面白かった!」という感想。自分の得意分野で我が子に先を越された悔しさも追い風となり、スケジュールの合間を縫って映画館に駆け込みました。テレビシリーズ版は、…

映画:「SAND LAND」

原作未読、そしてほとんど予備知識の無い状態で映画館に突入。上映が始まり最初のシーンを見た瞬間に全身に電撃が走りました。おお、鳥山明さんの絵がぬるぬる動いている・・・これは良い作品に違いない!! 物語は極めてシンプル。水不足に苦しむ世界を救う…

映画:「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」

このブログで一番最初にレビューした作品は2018年公開の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(Fallout)でした。それから5年。コロナで度重なる撮影中断があったり、公開直前に全米俳優組合のストライキが開始されて出演陣の来日イベントが中止に…

映画:「怪物」

是枝裕和監督の最新作は、儚く危なっかしい子どもたちと、その子どもたちに翻弄される大人たちを巡る物語。母子家庭で育った少年を巡るいじめ問題の真相究明を軸としつつ、現代を生きる人たちが直面している様々な社会問題と、いつの時代・場所にも普遍的に…

映画:「シン・仮面ライダー」

仮面ライダーはお好きでしょうか?実は、私は仮面ライダーシリーズにはほとんど馴染みがありません。それもそのはず、私の幼少期のころ=1980年代は、仮面ライダーシリーズの新作がほとんど作成されない冬の時代だったのですね。その後、1990年代に仮面ライ…

映画:「フェイブルマンズ(The Fabelmans)」

スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督による、自身の自伝的な映画。幼少期から大学を中退して映画の道を志すあたりまでの自身の半生をモチーフにしつつ、映画監督を志す主人公とその一家の葛藤を描いた、フィクションとノンフィクションの中…

映画:「オットーと言う男(A Man Called Otto)」

元々はスウェーデンの若手(私よりも若い!)作家であるフレドリック・バックマンの小説で、これを原作としたスウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」がヒットしたことを踏まえて、これをさらにリメイクして制作された米国映画。という作品の背景をほとんど…

映画:「BLUE GIANT」

普段、漫画を読む習慣が無い私が唯一単行本を追いかけているのが「BLUE GIANT」。ジャズをテーマにしたちょっとめずらしい作品ですが、白黒の線画からなぜか楽器の音色が大音量で響いてくる、凄まじい迫力の、そして無性に泣ける傑作なんです。その「BLUE GI…

映画:「小さき麦の花」

農村の夫婦の生きざまを描いた中国映画で、低予算での作成ながら2022年夏に本国でプチヒットした作品・・・という程度しか知らない状況で恵比寿ガーデンシネマでの上映に突撃しました。鑑賞して納得。なるほど、これは地味ながら見ごたえのある素晴らしい佳…

映画:「THE FIRST SLAM DUNK」

アジアを中心に世界中で絶大な人気を誇っているスラムダンク。私が台湾にいたときにも、よく湘北高校のユニフォームを着てストリートバスケで汗を流している少年たちを見かけました。そのスラムダンクの20年以上ぶりの劇場版作品ということで、もちろん公開…

映画:「すずめの戸締り」

説明不要の新海誠監督の最新作。「君の名は」(2016年)、「天気の子」(2019年)に続いて、本作も公開初日に鑑賞してきました。公開初日鑑賞は、自分にとっては、作品に対しての敬意を形にしたり手段公開を待ちわびていた間の期待や不安を昇華させたりする…

映画:「沈黙のパレード」

野圭吾さん原作の「ガリレオ」シリーズ映像化最新作。劇場版としては、2008年の「容疑者Xの献身」、2013年の「真夏の方程式」に続く第三作になります。説明不要かと思いますが、福山雅治さん演じる天才物理学者・湯川と柴咲コウさん演じる若き女性刑事・内…

映画:「トップガン・マーヴェリック」

「多くのファンに何十年も続編を求められていたが、準備ができていなかった。観客に戦闘機の操縦席に座っているように感じてもらえる作品にしたかった。単に続編を作るわけじゃない。限界を超えるものを作ろうという思いで作った。」不朽の名作、「トップガ…

映画:「ベイビー・ブローカー」

活躍の舞台が日本に留まらなくなっている是枝裕和監督。最新作「ベイビー・ブローカー」は、韓国映画です。赤ちゃんポストに捨てられた乳児を売買しようとする者たちのやり取りを主軸として、血のつながらない者が集まった疑似家族の中に生まれる家族模様を…

映画:「キングダム2 遥かなる大地へ」

国民的漫画「キングダム」の映画化作品。大ヒットした前作から3年、いよいよ続編が公開されました。撮影開始直後にコロナ禍に見舞われ、撮影の大半を日本国内で行うようにするなど大幅な計画変更を余儀なくされたそうです。さて、大変な苦労を乗り越えて公…

映画:「シン・ウルトラマン」

そのキャリアの絶頂期を迎えているであろう庵野秀明さんが本気で作ったウルトラマン映画。私も、庵野秀明展で制作中の「シン・ウルトラマン」を垣間見て以来、ずっと劇場公開日を楽しみにしていました。5月13日の公開初日の早朝に映画館に突入したところ…

映画:「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(Spider-Man: No Way Home)」

劇場公開時に一早く映画館に行って鑑賞していたものの、レビュー記事の作成が大幅に遅れていました。web配信が始まりBlue-ray版とDVD版も販売されましたので、それに合わせてレビュー公開です!トム・ホランド(Tom Holland)主演の「スパイダーマン」シリー…

映画:「浅草キッド」

ビートたけし(北野武)が師匠である浅草芸人・深見千三郎との交流を描いた自伝「浅草キッド」の映画化作品。Netflixで2021年12月9日から配信されています。監督は、なんと劇団ひとりさん。劇団ひとり監督のインタビュー記事によると、以前から監督の頭の中…

映画:「マトリックス レザレクションズ」(The Matrix Resurrections)

マトリックス(The Matrix)の第一作が公開されたのは1999年ですから、もう20年以上も前のことになります。当時、大学の友人と一緒に映画館で観て、何となくぼんやりと空想していたことを、恐るべき精度で具現化されて目の前に突き付けられたように感じまし…

映画:「そして、バトンは渡された」

瀬尾まいこさんの原作小説の実写化作品。予告編が面白そうだったので公開直後から観に行く機会をうかがっていて、先日、公開終了間際にすべり込みで鑑賞することができました。複雑な家庭環境の中で様々な困難に直面しつつも健気に真っすぐに生きようとする…

映画:「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(No Time to Die)

私は007シリーズの熱心なファンというわけではありません。アクションスパイ映画というジャンルで言うと、世代的にも志向的にも完全に「ミッション:インポッシブル」(Mission: Impossible)シリーズ派で、007シリーズについてはジェームズ・ボンド(James B…

映画:「マスカレード・ナイト」

前作「マスカレード・ホテル」の続編です(前作のレビューはこちら )。原作が東野圭吾さん、主演が木村拓哉さんと長澤まさみさん。日本という枠を飛び越えて世界的な人気と知名度を誇る最強布陣で製作されたなんとも豪華な作品です。これは観に行かないとい…

映画:「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」

1年ぶりの更新になってしまいました。毎月映画を何本か観て、その中から気に入った作品をブログで取り上げて、というリズムがコロナで壊れてしまい、そこからなかなかに戻れずにいました。私は結構趣味が移り変わっていく傾向のある人間なので、映画鑑賞の…

映画:「ミス・アメリカーナ」(Miss Americana)

Netflixオリジナルの、アメリカを代表する女性ミュージシャンであるテイラー・スウィフト(Taylor Swift)を主人公にしたドキュメンタリー作品。アメリカを代表するアイコンでなければ使うことが許されない作品名ですね。実際、若くして国民的な、世界的なス…

映画:「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(Little Women)

コロナウイルスの影響で映画館に行けなかった数カ月間。動画配信サイトも便利で良いのですが、やはり、2時間ちょっとの間、暗闇の中で大画面と大音響に包まれながら作品の世界に没入できる映画特有の魅力は他では代えられないもの。久しぶりの映画館となれ…

アニメ:「新世紀エヴァンゲリオン」

エヴァがリアルタイムで放送されていたのは、1996年から1997年。当時のエヴァ旋風は、今で言うと「鬼滅の刃」と同じかそれ以上の勢いがあるものだったと思いますが、高校2年生の私にはちょっと子供っぽく見えて、何となく敬遠したまま観る機会を失ってしまっ…

アニメ:「鬼滅の刃」

親が子どもと一緒にアニメを見て子どもよりも熱心なファンになっているとか、原作単行本の売れ行きがとんでもないことになっているとか、凄い作品だという話は幾度となく耳にしていたものの、何となく手を出せずにいた「鬼滅の刃」。新型コロナウイルスの影…

映画:「パラサイト 半地下の家族」

公開直後から良い評判を聞いていたものの、観に行くことができずにいた本作。そうこうしているうちに、アカデミー賞作品賞の受賞により世界的な大ヒット作になってしまいました。遅ればせながらようやく観ることができました。半地下に住む貧しい一家が、素…